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二世帯住宅のタイプ別の問題点

二世帯住宅を建てたものの、数年後に子世帯が出ていってしまった…

実はそんな相談が意外にもたくさんあるようです。

夢の新築二世帯住宅を建てるまでは、あんなに仲の良かった家族…

でも建てた後、実際に共同生活が始まると、生活のリズムの違いや価値観の違いなどでぎくしゃくしてしまいがちです。

ただ二世帯住宅といっても、そのタイプ別によって得られるメリットが全然違ったものになることをご存じですか?

まず、二世帯住宅のタイプ大きく分けて4種類です。

(1) 間取りを共用するタイプ
(2) 階段が家の中に付く内階段タイプ
(3) 階段が家の外に付く外階段タイプ
(4) 完全分離の二世帯住宅タイプ

(1)の間取り共用タイプは、完全に1つの住宅を2世帯で共有するもの。

ですから玄関は一つ。

間取りを工夫することで、寝室以外をすべて共用にできます。

この間取りは最も同居感の強いタイプなのですが、区分登記ができないので原則として親子で別々に住宅ローンを組むことができません。

その反面メリットもあります。

建築コストがとても安いこと。

(2)の家の間取りの中に階段があるタイプと(3)の家の外側に階段があるタイプは、ほとんどの場合、1階と2階を二世帯で分ける場合に用いられます。

玄関を1階に2つ設けるか…

それとも1階と2階に玄関を1つずつ設けるかの違いだけです。

この間取りタイプは区分登記が可能です。

区分登記が認められると、外見は1つの住宅でも2戸扱いとなるので住宅ローンも別々に組めます。

ですからこのタイプが一番多いのが現状です。

また、共有登記に比べて区分登記は登録免許税や不動産取得税、固定資産税などを安く済ませることもできます。

特に、二世帯分あわせた家屋の床面積が240m²を超える場合のように、住宅が大きいケースでは、区分登記か共有登記かによって、税額の軽減措置が大きく違ってくるので、注意が必要です。

最後に(4)の完全分離二世帯住宅です。

このタイプは、イメージ的に2軒の家をくっつけて建てるようなもの。

各世帯の独立性が保てるタイプの家です。

この場合でも、世帯間の交流を図る工夫をすれば区分登記が可能です。

ただし、問題は建築コストが高くついてしまうこと。

内階段や外階段も同様ですが、完全分離の二世帯住宅は、キッチンや浴室などを二世帯分つくることになります。

ですからどうしても建築コストが高くなってしまうのです。

当然ながら水光熱費も高くなるわけです。

さらに、将来的に親の介護が必要になった際にとても世話がしにくくなる間取りだということを忘れてはいけません。

このように二世帯住宅にはそれぞれのタイプ別にいろいろなメリットやデメリットがあります。

でも、一番重要なこと…

それは費用や税金ではなく、家族関係を良好な状態で将来的に維持できるかどうかなのです。

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