積水ハウスシャーウッドには、和風住宅のシリーズがあります。
その名は「縁の家」です。
縁の家の庭づくり…
つまり和風的なガーデンや庭造りについて少しご紹介しますね。
最近は、ガーデニングというと洋風を多用した庭づくりがほとんどです。
でも、山口県の積水ハウス住まいの夢工場にある「縁の家」を見学したことで、伝統的な日本庭園における先人の巧みな演出テクニックにすっかり魅了されました。
それは、庭を「隠す」ことが「強調する」ということです。
どういうことかというと、例えば同じ庭の借景でも、外の景色の一番よい方向は空けて、左右に2本の木を配置するという庭造りの技法などです。
その庭の魅力は、その間の遠景がより強調されるということ。
つまり、周囲を隠すことで、見せたいものに視線を集中させる…
という目隠し手法です。
人が外から庭を見るときに、このような焦点をつくってあげることで、十分に目隠し効果が得られるテクニックです。
また、狭い和風庭園を少しでも広く見せたい…
そんな悩みを持ったことはありませんか?
そんな時は単純に植裁や木を植えないのは、かえって逆効果です。
木がないと、和風の庭の一方に立ったときに反対側の端まで全部見えてしまうからです。
これは和風住宅に限らず、通常の一戸建てのガーデニング庭づくりにも言えると思いますが、どこを歩いても同じ景色が近づくだけで、何の魅力も感じられません。
ですから、和風庭園の庭造りで庭を少しでも広く見せたいなら、特に庭の隅の作り方が大切です。
例えば、庭の隅の木の向こう側に回り込むようにすると、実際はその先に何もなくても続いていくように感じらたりします。
また、和室の窓や障子の前に植裁木を植える位置も大切です。
真正面にあれば確かに目隠し効果はあります。
でも実は植栽木は半分見えないぐらいの位置にあるのが丁度いいのです。
外から見る人は、見えないその先を意識するからです。
つまり、植裁木の方へ視線を向かわせることができ、ちゃんとた目隠し効果がえられことになります。
和室にある障子に、竹の葉の影で外の日ざしや風を感じさせたり、窓の向こうに見えるシンボルツリーの太い幹と散りゆく花びらなどで、視界を逆に強く意識させることも目隠しの効果です。
これらは積水ハウスシャーウッドの和風住宅、縁の家で感じた和風庭園の巧みな演出テクニックです。
>季節を感じるシンボルツリーを植えよう!