どんな家の庭にもシンボル的な木があると思います。
つまりシンボルツリーのことです。
そんなシンボルツリーが季節を感じることのできるものだったら…
庭のイメージが四季ごとに変わっていくし、庭に花の咲く樹木(花木)があると、毎年愉しみができたりします。
ですから、できるだけ季節を感じることのできる…
そんなシンボルツリーを植えることをお勧めします。
ただ、庭木を選ぶ時には、いろいろと気をつけなければいけないことがあります。
庭木や花木を育てるには、ある程度の日当たりが必要ですし、日陰の庭にはあまり向いていません。
花木を元気に咲かせるには、ある程度の手入れが必要ですし、中には手のかかる樹種もあります。
病害虫の予防や手入れが必要ですし、肥料も与えなければいいけません。
花木の特徴をよく知って、季節を感じることのできる庭の個性にあった樹種を選んでください。
庭に樹木を植えるときに、どんな生長の仕方をするのか、どんな剪定をすればいいのか、どんな場所に植え付けたらよいのか…
いろいろ気になるポイントがいくつかありますが、シンボルツリーとして最適なのは緑の美しい樹木だと思います。
その中でもお勧めしたい常緑樹や落葉樹の種類と特徴をご紹介します。
シラカシ→生長枝が上に伸び防風樹に利用される。自然な樹形が好まれ、雑木風の庭によく利用される。
モチノキ→幹が太く庭のシンボルツリーになる。すす病が発生しやすいので、枝をすかす適度な剪定が必要。
モッコク→老木になるにつれ味がでる。単植え向き。耐陰性、耐寒性がある。
ヒイラギ→魔除けの縁起樹をして利用される。耐陰性があり、一度根着いてしまえば手がかからない。
サンゴジュ→耐火性があり、防火用の生垣として利用される。葉が密で目隠しにもよい。
カエデ類→湿度の高い環境のほうが葉色が美しく育つ。バラエティに富んだ葉色や葉姿、しなやかな樹姿が人気で添景樹として利用されることも多い。ただし、病害虫が着きやすいのが難点。
ナラ類→樹勢が強く放任で育ててもよい。雑木林風の庭にどんぐりが実るような場面で利用する。
白樺→冷涼を好み、樹幹の美しい白肌もそのような気候で冴える。枝きりを嫌うので、自然樹形で育てる。
ナンキンハゼ→強剪定に耐え、樹形を整えやすい。土壌を選ばず強健な性質を持っている。