本来、自由設計というのは家づくりの構造から材料、そして性能から設備までを全て施主が選んでいくことです。
積水ハウスシャーウッドのようなハウスメーカーで家づくりをする場合、自由設計として建てることはできません。
施主が自由に決めたり選んだりできるのは、間取りやキッチン、そして浴室、洗面台、照明、カーテン玄関タイルなどの「住宅設備の仕様」くらいです。
これは積水ハウスの軽量鉄骨や木造シャーウッドに限ったことではなく、大手ハウスメーカーや工務店で建てられる新築一戸建てはほとんどだそうだと思います。
全く一から自由設計で建てられるハウスメーカーなんてほとんどありません。
そして多くの場合、一戸建ての価格はその間取りづくりや住宅設備の仕様で大きく変わってきます。
だから、間取りを広くしたり住宅設備のグレードを上げていくと、どんどん価格がアップしていくのです。
でも、施主としてはやっぱり新築一戸建ての住宅価格は抑えたいものですよね。
そこから、掲示された見積もりをもとに、積水ハウスとの値引き交渉が始まるわけですが、納得のいく値引き交渉するために抑えておきたい便利な方法があります。
それは現状のハウスメーカーの積算手法を利用して値引き交渉するということです。
まずは間取りの打ち合わせして、その後、標準仕様の住宅設備内容やサイズ、内装や外装の説明を受けましょう。
この説明の際に、どこまで標準で妥協できるかできないかを決めます。
これがとても大事です。
キッチンや浴室や洗面台などの住宅設備を選択する際に、その時点で標準仕様ではなく、グレードアップしたい住宅設備の希望を営業マンに伝えるのです。
そこで標準仕様との差額を提示してもらい、どれくらいお金をかけられるのか…
それともかけられないのかを判断していきます。
施主が納得して契約するためには、値引き交渉をして少しでも建築価格を安くして契約することが必要です。
ただし、標準仕様のままで値引き交渉するよりも、施主が満足する仕様スペックが決まった後に初めて値引き交渉をした方が、施主も納得しやすいと思います。
ハウスメーカーで最低スペックというのは、イコール標準のスペックのことを指します。
すべての仕様に納得して、さらに価格も納得して初めて契約する…
これが両方ともに納得できる交渉条件なのだと思います。
契約時に悩んだり失敗しないための条件でもあると思います。
金額だけ先行してしまい納得できない部分があると、後で必ず後悔してしまいますから…。